こんにちは、りくとです。
今回は『BLEACH』の作者・久保帯人先生の新作・『BURN THE WITCH』の1・2話の感想&考察を行っていきたいと思います。
現在、少年ジャンプ+にて1話が試し読みできるようになっていますので以下に載せておきます。⇩
また、以前に読み切り版も出ており、そちらも非常に好評でしたので、載せておきます。⇩
いやあ来ましたね。全世界が待ちわびていたと言ってもいい、久保先生の新作が。この作品はほんとレベルが高い。オシャレ度が群を抜いていますね。キャラクターデザインと言い、1話最後の強キャラ集合の感じと言い、初回から久保先生らしさ全開の作品となっていました。
本当はこの作品、家族に見せられればいいやと思っていたそうで、危うく人類の宝を失うところでしたね。タイトルが『BLEACH』と読める所からもBLEACHの外伝といった形でしょうか。いやあほんとすばらしいです。さすが久保先生ですね。
実はなんとこの作品、連載開始と同時にすでにアニメ化が決定しており、10月2日より2週間限定で劇場にてイベント上映されるそうです。
また、Amazonプライム・ビデオなどでは劇場版とは少し異なる特別編集版も放映されるそうです。楽しみすぎますね。そのアニメのティザーPVはこちらになります。⇩
そして、さらに驚きなのがこの作品が4話で終わってしまうということです。現時点でもう2話まで終わってしまっていますので、あと残り半分ということですね。早すぎますし、悲しすぎます。
その分、毎回カラー&大増ページにしてくださるそうですが、やはり残念ですね。ただ、久保先生はBLEACHもホントはもっと早く終わろうとするつもりだったみたいですので致し方ないですね。連載していただけるだけ感謝しましょう。
やはり、あれだけの名作を書くと、収入的にも満足でしょうし、久保先生にしかわからない苦しみみたいなものがあるのだと思います。あと2話、全力で楽しむしかありませんね。
1.『BURN THE WITCH』1話の感想&考察
それではかなり前置きが長くなってしまいましたが、1話の感想&考察に入っていきたいと思います。
1.1 作品概要
まず、この作品の概要から書いていくと、この世界には人間とドラゴンがいます。舞台となるロンドンにおける死因の72%はこのドラゴンが関わっています。BLEACHでいう虚みたいな感じですね。
そしてフロント・ロンドンと呼ばれる表の世界ではこのドラゴンを見ることはできません。これを見ることができるのはロンドンの裏側に拡がる『リバース・ロンドン』の住人だけとなります。この『リバース・ロンドン』が本作品の舞台です。
また、この世界にはドラゴン接触禁止法というものがあり、資格を持たない市民がドラゴンと接触すると、体内にドラゴトキシンと呼ばれる物質が蓄積され、その数値が一定を超えると「ドラゴン憑き」となってしまいます。
この「ドラゴン憑き」とは強力にドラゴンを呼び寄せる体質となってしまうことです。この法律の違反者は禁固100年または死刑になるということで、かなり厳しい法律となっています。
1.2 主要キャラの解説

次に主要キャラの解説をしていきます。写真にいる金髪の少女が「ニニー・スパンコール」です。作中ではニニーなんて呼ばれています。彼女の本業はアイドルであり、有名人です。少し口調が強めな女の子です。
続いて黒髪の少女が「新橋(にいはし)のえる」です。作中ではニーハなんて呼ばれています。名字をあだ名にした感じですかね。彼女は比較的落ち着いており、先ほど紹介したニニーとうまく対比されているなと感じます。
『BURN THE WITCH』ではこの2人が主人公です。主人公が女キャラとはジャンプではかなり珍しいですね。彼女たちは魔女(ウィッチ)と呼ばれ、ドラゴンを討伐していきます。
この世界では試験をパスし、WB(ウィング・バインド)という組織に所属した魔女(ウィッチ)、魔法使い(ウィザード)のみドラゴンに接触することが許可されています。
写真の奥にいる男の子が「バルゴ」です。彼はドラゴン憑きであり、ニニーとニーハの管理下に置かれています。また、ニーハのことが好きみたいです。性格的にはけっこう抜けていると言いますか、簡単に言うとバカです。
そして、翼を生やした犬のような感じなのがドラゴン犬のオスシちゃんです。このキャラはとてつもなくかわいいですよね。なんでも作者の愛犬がモチーフなんだとか。オスシちゃんはバルゴに飼われています。
このように通常のドラゴンであれば基本的に人間を襲ったりはしないみたいですが、人間に接触し、徐々にその人間の持つ負の感情を吸収すると人に害を与えるダークドラゴンとなるようです。ですから、オスシちゃんは非常に安全ということですね。
1.3 感想&考察
ようやく概要の解説も終わり、感想&考察に入れるわけですが、ここまで読んだ方、何やら難しいと感じたんではないでしょうか。私も1回読んだだけでは全然その内容を理解できませんでした。
恐らく、4話という余りに短い連載にした結果、異常なまでに密度の濃い話になっているんだと思います。ですがそこはさすが久保先生。よくわからずに読んでも十分におもしろい。キャラクターデザインやコマ割り、バトルのスピード感などその1つ1つが卓越しているからこそなせる技だと思います。
作品の冒頭から振り返っていくと、まず最初の1ページ目ですね。ニニーが「おとぎ話なんかクソでしょ」という否定のセリフから始まっているのですが、これが読み切り版との対比になっています。
読み切り版ではニーハが「制服が好きだ」という肯定のセリフから始まります。ここの対比が何ともオシャレで、この作品をより一層深いものにしているなと感じました。性格や容姿など全てを対比させることで全く異なる主人公像をうまく描いていました。
そして、いきなりバトルシーンから始まるわけですが、BLEACHにある鬼道の詠唱を思い起こさせるような技があり、グッときました。BLEACHのようなバトルを期待している読者の気持ちがよくわかってますね、さすがです。
あとはやはりオスシちゃんですよね。ほんとめちゃくちゃかわいいです。もうすでにグッズ販売も決定しているみたいで、あの久保先生が完全監修したみたいです。尋常ではない気合いの入れようが伝わってきますね。
そして1話の最後、あの護廷十三隊を彷彿とさせる「トップ・オブ・ホーンズ」というWBの最高意思決定機関が登場します。この最後に強キャラが一気にぶわっと出てくる感じはたまらなかったですね。さすが久保先生です。見せ方がうますぎます。
2.『BURN THE WITCH』2話の感想&考察

思わず1話飛ばしのではないかというほどの展開の早さでした。今回はニニーの所属するアイドルグループの1人のメイシ―というキャラの持つドラゴンとの対決が焦点となります。
メイシ―は女性ですが、ニニーのことを溺愛しており、ニニーが自分のことを嫌いだという記事を出した会社を恨んで、その会社のある建物を壊してしまいます。そこにニニーとニーハが駆け付け、対決するという展開です。
今回は最後に「トップ・オブ・ホーンズ」の1人が参戦し、終了となります。いやあ熱々の展開ですよね。この先どうなっていくのか非常に楽しみです。また、1話の最後ではドラゴン憑きであるバルゴを討伐するみたいな話が上がっていましたが、これに関してもどうなるのか気になるところですね。
その他に、今回の話では通常のドラゴン、通称ライトドラゴンは「資源」としてリバース・ロンドンの住人の生活を支えていることが分かりました。ここ「リバース・ロンドン」ではかなり密接にドラゴンと関わっているみたいですね。
最後に総評を言っておくと、この密度であっても到底4話で完結できるとは思えないというのが今の率直な感想です。あと恐らく70ページほどでしょうが、これでどのようにまとめてくるのか楽しみでもあり、このまま連載1年ぐらいしちゃえばいいのにとも思いますね。
何はともあれこの先が楽しみで仕方がない、ということで今回の記事を締め括らせていただきます。この記事を最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。それでは失礼します。
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